■■彼岸花('58日本)

彼岸花 [DVD]

彼岸花 [DVD]

監督:小津安二郎
主演:佐分利信有馬稲子田中絹代有馬稲子浪花千栄子笠智衆久我美子佐田啓二
初めて見た小津映画がこれだった。もう25年位前の話。確か敬老の日の朝早くからNHK教育でやってて、なんとなく見ててはまってしまった。それ以前から、渋谷陽一が騒いでたり、ヴィム・ヴェンダースらが再評価してたことは知ってたけど、日本映画なんてな〜って感じだった。けどこれ以降、戦後の作品を 全て見る事になる。亡くなったのが62年なので、数は少ないけど、これがどれも同じようなパターンながら、中毒のように病み付きになるのだ。
これは、初のカラー作とか。スターシステムがしっかりしてた当時の日本映画は、俳優は所属映画会社に縛られているわけで、それでも大映山本富士子が客演。浪花千栄子演じる、京都の旅館の女将の軽妙なやりとりが相当おかしい。笠智衆が主役となることが多いけど、ここでは脇にまわっている。ティーン時代の桑野みゆきが可愛らしい。最後の方で、蒲郡竹島での宴会のシーンがあるが、ここにウルトラQの一之谷博士役の、江川宇礼男が出てる。