16013■ハングリー・チャック(ベアズヴィル/ワーナー:WPCR17065)

ハングリー・チャック

ハングリー・チャック

①Hats Off America! ②Crusing ③Old Thomas Jefferson ④Indigroducing To...Play That Country Music ⑤Find The Enemy ⑥People Do
Watch The Trucks Go By ⑧You Better Watch It Ben,Some Day You're Gonna Run Out Of Gas ⑨Hoona Spoona ⑩All Bowed Down 
⑪South In New Orleans〜Doin' The Funky Lunchbox ⑫South In New Orleans〜Doin' The Funky Lunchbox(7")

72年のベアズヴィルでのセッション・アルバムで、このハングリー・チャックの唯一作は不思議な印象を残す1枚。
ジェフリー・ガッチョン(p,vo)、グレート・スペックルド・バードのN.D.スマート二世(ds,vo)、エイモス・ギャレット(g)、ジム・コールグロウヴ(b)、ベン・キース(g)、そしてピーター・エクランド(horn,p)によって録音された1枚で中心となったのはガッチョン。ディキシー風の①はNDが歌うニュー・オーリンズ調。②はエイモスの独特のgが聞けるしみじみ系。これもNDがvo。③はNDとコールグローヴ、ガッチョンらが歌を分け合う軽快なやつ。④はガッチョン(ほとんどの曲に共作者としてクレジットのピアノに導かれるバラードで渡辺秀樹さんはこれは1曲ではなく別曲と解説。gがしみじみ。歌はコールグロウヴ。ホイッスルはジェフ&マリアの"Brazil"でも吹いたエクランド。⑤はお経もしくは呪文のような小品。⑥はガース・ハドソン(ts)が参加したファンキーなヤツ。キッド・シャレーン(g)と言うクレジットあるけど実はエイモス。voはガッチョン。⑦はゆったりとしたカントリー・ロックでポール・バタフィールドのharpがゲスト。キースのsteelものどかだ。作者としてJoe HutchinsonとP A Echlerのクレジットあり。voはコールグロウヴ。幻想的な歌詞の⑧もカントリー・ロックだが霧がかかったような音。voはコールグロウヴ。⑧は⑤のような小品でファンキーなもの。回転数が遅くなるエンディングはタイトルに引っ掛けてるのかも。ニュー・オーリンズっぽい⑨はNDとコールグロウヴが歌うもの。⑩はジェフ&マリアのファースト用に録音されてたが没になってた曲。そのジェフ・マルダーがclarinetで参加。ソロのtpはエクランド。voはND。⑪はラスト・ワルツでボビー・チャールズが歌った事で有名になった曲。作者はJohnnie Write=Jack& Jim Anglinのクレジットあり。voはキース、コールグロウヴ、NDの順番で。後半はエイモスによる語り。
⑫はボーナスで7"ヴァージョン。

原盤:Bearsville:BR2104-US。最初に買ったのはCBSソニーのイッツ・ア・ビューティフル・ロック・デイ・シリーズの1枚で、その後仏CSからの「South In New Orleans」というタイトルに代わったCDを購入。今回の新名盤探検隊のが3回目。

渡辺秀樹さんのHPにくわしい。http://www.geocities.jp/hideki_wtnb/hungrychuck.html