16008■ワールド・シャット・ユア・マウス:ジュリアン・コープ(マーキュリー/ユニバーサル:UICY3410)

World Shut Your Mouth

World Shut Your Mouth

1 Bandy's First Jump
2 Metranil Vavin
3 Strasbourg
4 Elegant Chaos
5 Quizmaster
6 Kolly Kibber's Birthday
7 Sunshine Playroom
8 Head Hang Low
9 Pussyface
10 Greatness And Perfection
11 Lunatic And Fire-Pistol
Bonus Tracks
12 Wreck My Car
13 High Class Butcher
14 Eat The Poor
15 24a Velocity Crescent
16 Pussyface (Remix)

84年にこのLPをツモリで買った時、ティアドロップス・エクスプローズも知らず、「ミュージック・マガジン」誌での小嶋さちほのレヴューだけだったんで、よくも買ったなあという気が今になってします。そのレヴューではケヴィン・エアーズの事が引き合いに出されてて、エアーズもそのレヴューでちゃんと知った記憶。
さてティアドロップ・エクスプローズを脱退後の84年に出たファーストが本作。prodはスティーヴン・ロヴェル、エクスプローズの同僚ゲイリー・ドワイヤー(ds)とロヴェル(g)以外はコープが楽器を担当。一言で行ってしまうとネオサイケなのですが、60'sのオリジナル・サイケが現在も怪しい光を光りながら十分な存在感を誇ってるのにたいし、80'sのネオサイケは、どうしても分が悪い。ビート感覚とサイケ感覚が同居した①〜⑤の流れはさすが。ドリーム・アカデミーのケイト・セント・ジョンのoboeもいいアクセントになっている。テクノビートが強調された⑥は異色だが、曲そのものは従来のジュリアン・コープ節。⑦は先行シングルで、怪しげなポップ。この12"の残りがボーナスの⑫⑬⑭だがどれも大したことない。⑨はイントロが後期のドゥービーっぽくて笑えるが全体はそんな感じではない。セカンドシングルの⑩も怪しげなポップ感あり。この12"の残り香⑮と⑯で⑯は⑨のremix。ゴシックなサイケ感がある⑪もoboeが活躍。
原盤 Mercury:MERL37-UK