殺人者にラブソングを('72米)

監督:ロバート・カルプ
出演:ロバート・カルプ、ビル・コスビー、ロザリンド・キャッシュ、エド・ローター
TVシリーズ「アイ・スパイ」(Hicky & Boggs)の映画化で俳優のカルプが初演出となる。ハードボイルドとアクションが混在する内容で、複雑なストーリーをもっとシンプルにしてほしかった。脚本はこれが初作品となるウォルター・ヒル。他にはルイス・モレーロ、マイケル・モリアティら。

慢性の金欠で警官くずれの私立探偵、アル・ヒッキー(ビル・コスビー)とフランク・ボッグス(ロバート・カルプ)は、ライス(レスター・フレッチャー)と云う名の紳士から1日200ドルとプラス必要経費で人探しを請け負った。探すのはメリー・ジェーン(カルメン)と云う名の女性で、彼女を探す為にファローとケマンドと云う名を手掛かりとして教えられるが、見付かったのはメリー・ジェーンではなく、手掛かりになるであろうファローの死体であった。ヒッキーとボッグスが行くところ、必ず彼女を知る者達の死体に遭遇し、それは嘗て働いた警察署にて大目玉を喰らわされる事にも繋がるのだが、煙たがられながらも捜査を続ける2人に人探しは4年前、ピッツバーグで起きた銀行強盗を結び付ける。彼女と仲間はその強盗一味からまんまと強奪金を掠め取り、換金しようと死体の山を築いて来たのだった。漸くメリー・ジェーンに迫ろうとしたヒッキーとボッグスだったが、4年前に強盗を計画した組織もメリー・ジェーンとその仲間を発見して処理する為、3人の手練の殺し屋を差し向ける・・・