■■■深夜の告白('44米)

深夜の告白 [DVD] FRT-118

深夜の告白 [DVD] FRT-118

監督:ビリー・ワイルダー
主演:フレッド・マクマレイ、バーバラ・スタンウィック
初めてこの映画を知ったのは山田宏一氏の「映画的なあまりに映画的な美女と犯罪」(ハヤカワ文庫NF)だった。ワイルダー作品のなかでもなかなか見られなかった覚え。
原作は「郵便配達夫は二度ベルを鳴らす」で知られる、ジェームズ・ケインの「殺人保険」。稀代の悪女スタンウィック(あの髪型ヘンだ)、濃厚なノワールなムードなど、後のイメージでは、ビリー・ワイルダーらしくない。さすがに半世紀以上前の作品なので古くさいが、物語性がそれをねじ伏せる。他には、エドワード・G・ロビンソン。脚本には、レイモンド・チャンドラーも加わっている。こういったノワールの系譜は、70'sとだえていたが、ローレンス・カスダンが、キャスリーン・ターナーを起用した「白いドレスの女」を撮ったことで、再燃。シャロン・ストーンの「氷の微笑」、レナ・オリンの「蜘蛛女」、シャーリーズ・セロンの「レインディア・ゲーム」と続いてゆく。
Double Indemnity、Paramount、b&w、2h00