#65■雨の木 / 河合その子

 

河合その子プレミアム

河合その子プレミアム

87年の4枚目「Rouge Et Bleu」から。いわゆるアイドルとして露出していた時期の最後のアルバム。おニャン子クラブ出身者では、楽曲の作られ方、アイドルとしてのコンセプトの完成度が群を抜いていた(トップバッターからしてこうだったのだ)けど、ヒットシングルを2曲含みつつ("哀愁のカルナバル","Jesse(の悲劇)")、同じようなトーンでそろえた10曲は、いかにも80'sのアイドルらしい、kb類を多用した音作り。クリーム色というか乳白色のイメージの雨の木は、秋元康後藤次利コンビの作品。なんでも6枚目のシングルとして予定されてたがオクラ入りして、結局アルバム曲となったらしい(シングルとなったのは"カルナバル")。そのつぐないもあってか後にシングルCDとして出た事もあったらしい(右)。
そういえば今はなき六本木WAVEの1FにあったカフェもRain Treeだった気がする(@@)

かつて河合その子への「あふれる想い」は、その人と同じくらい歌にも捧げられていたはずだったけど、やはりkbオリテンテッドな音楽は今の耳ではつらい。けど卒業直後の勤労会館、雨でグチャグチャおまけに寒かった千葉商大の学祭、行方知れずとなっていた時期の原宿クエストの仰天ライヴ、それから仕事早退してバス乗り継いだMZA有明の2本と内容はすっかり忘れてしまったけど、よくもまあ行ったなあ。あの情熱…