■■□ホット・ロック('72米)

監督:ピーター・イエイツ
主演:ロバート・レッドフォードジョージ・シーガル
ドナルド・E・ウエストレイクのドートマンダー・シリーズ*1の映画化。
ホット・ロック (角川文庫)

ホット・ロック (角川文庫)

何度も見てるが。何度見ても、しっくりこない。テンポはゆるいし、ギャグも冴えない(レッドフォードが、爆音を口でやるところくらい)。アフリカの某国の大使に頼まれて、博物館のダイアモンドを盗む、ドートマンダー(レッドフォード)一行をめぐる犯罪コメディだけど、仲間が失敗の連続。最後は催眠術まで借りる始末。
その呪文は、「アフガニスタン、バナナスターン」で「悪い事しましョ」のオリジナル版での「ジュリー・アンドリュース」と並ぶ。
他には、ゼロ・モステル、モーゼス・ガンら。クインシー・ジョーンズのしゃれた音楽が救い(実際この時期の映画音楽家としての、ジョーンズは小粋だ)。
イエイツ監督というと、「ブリット」が有名だけど、「ヤンガー・ゼネレーション」、「ザ・ディープ」など、中途半端な印象が強い(なのに職人派とか言われ、僕の中でギャップがある)。脚本は、名手、ウイリアム・ゴールドマン。続編ともいえる「バンク・ショット」('74)があるけど中身はすっかり忘れた。レッドフォード役は、ジョージ・C・スコットが演じる。

The Hot Rock、Paramount、1h45

*1:近年角川文庫から復刻された