■■ミネソタ大強盗団('72米)

ミネソタ大強盗団 [DVD]

ミネソタ大強盗団 [DVD]

監督:フィリップ・カウフマン
主演:クリフ・ロバートソンロバート・デュヴァル
おなじみの西部開拓時代の実在した強盗、フランク&ジェシー・ジェイムズとコール&ジム・ヤンガーを描いた話。川本三郎の名著「脇役グラフィティ」(ブロンズ社)では、大きく取り上げられていて、実際に目にするまでは、大きな期待をしてたのだけど、ふたを開けてみれば、やや小粒のニューシネマ・ウエスタンだった。
例によって脇役のオンパレードだが、マット・クラーク、ウェイン・サザーリン*1、R・G・アームストロング、ダナ・エクラー、ジョン・ピアース、ロイヤル・ダーノら。脚本はカウフマン自身が担当、イーストウッドの傑作「アウトロー」に起用されたのは(結局降板)、この映画での仕事が評価されたからだろうか。デュヴァルのジェシー・ジェイムズというのはなんか、ミスマッチだ。よそではお尋ね者だったジェシー一味が、ミズーリでは英雄だった、というくだりは、貧しいミズーリ南北戦争に負け、飢饉があり、鉄道によって人々は土地を追われた)という背景があったからこそ。またジェシー一味が、ことさら、ヤンキー(北軍)を敵視するのもおもしろい。音楽はデイヴ・グルーシン。「野球」が原初の形で出てくる*2

The Great Northfield Minesota Raid、Paramount、1h31、■■

*1:怪しげな薬草を処方する、medeicine manというかwitch-doctor

*2:初めて野球なるものを目にしたロバートソンは飛んでくるボールを持ち前に早撃ちで撃ち落してしまうのだ