■■■ダラスの熱い日('74米)


監督:デヴィッド・ミラー
出演:バート・ランカスターロバート・ライアン、ウィル・ギア、エド・ローター
後に「JFK」が作られて存在そのものが、かすんでしまったきらいはあるが、ケネディ・大統領暗殺が、実はリー・ハーヴェイ・オズワルド単独ではなく、JFKの政策に反発する政府内の一部のエリートたちの共謀だったという、「仮説」に基づいた物語。「JFK」が、一種の法廷ものだったのに対し、こちらは、淡々とまるでドキュメンタリーの様に進められる。ユーモアのかけらも一切ないあたりがリアル。この種の政府高官を演じる事が多いランカスターも、駒の一部でしかなかった事がラストで明らかになります(「カサンドラ・クロス」もそうだった)。原作は、ドナルド・フリード&マーク・レインの同名小説(かつて早川書房から)で、脚本はダルトン・トランボ赤狩りでハリウッドを追われながら変名で仕事をしていた気骨の人、「ジョニーは戦場へ行った」で監督業にも挑戦)。音楽は、ジャッキー・デシャノンの旦那として知られるsswのランディ・イーデルマン。実写のフィルムを交えた映像には、妙な説得力があるが、コマーシャルな作品ではない。Tsutayaにはあるのにamazonにはない。何故?