■■□阿修羅のごとく('日本)
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2004/06/25
- メディア: DVD
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出演:黒木瞳、大竹しのぶ、深津絵里、深田恭子、仲代達矢、八千草薫、小林薫
向田邦子の代表作だったNHKのドラマは79年に土曜ドラマとして3話、80年にパート2として4話放送されました。当時リアルタイムでは、かいつまんで見てましたが、向田の世界にどっぷりつかるようになったのはずいぶんたってから。特にTBSの久世光彦演出の盆と正月のドラマにはハマりました。黒澤作品もそうですが、時間がたってリメイクする権利関係がクリアになったのか、今の役者を使って原典に忠実にリメイクする(もちろんそうでないものもありますが)という手法がとらえるようになったのはこの作品あたりからだったと思います。元々ネタ不足という現状もありましたし、若い観客に「古典」の面白さを知ってもらうという大義名分も立ちますし。
キャスト
里見巻子(次女) - 八千草薫
三田村綱子(長女) - 加藤治子
竹沢滝子(三女) - いしだあゆみ
竹沢咲子(四女) - 風吹ジュン
土屋友子 - 八木昌子
陣内英光 - 深水三章
枡川のおかみ - 三條美紀
枡川の女中頭 - 本山可久子
枡川の主人 - 菅原謙次
勝又静雄 - 宇崎竜童
赤木啓子 - 萩尾みどり(パート2)
竹沢ふじ - 大路三千緒
竹沢恒太郎 - 佐分利信
これはNHK版のキャストで絶妙です。この映画版もこれを意識していて、ことにいしだあゆみと深津絵里、風吹ジュンと深田恭子という三女と四女の配役はすごいです。勝又を演じた中村獅童もすごいと言えばすごい(若い秘書役の木村佳乃の無機的な感じも)。主題歌はブリジット・フォンティーヌの"ラジオのように"でこれもなんかすごい。黒木瞳のそこはかとないエロスも、ひっつめ髪のオールド・ミスを演じた深津絵里も印象的でした。