■■□催眠('01日本)
- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2000/06/21
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主演:稲垣吾郎、菅野美穂
しょうもない作品な事は重々承知だが気になるのだ。
松岡圭祐の原作は、文章的に難があって全くもっていただけないが、脚本は、落合監督(いい響きだ)と福田靖が担当。宇津井健、渡辺由紀(結構大きい役なので、どんな人だろうと調べたら、ユニチカのマスコットガール出身で青年座の人、今ではすっかり見かけないが)を初めとするメインキャストの芝居は、下手(というかそういう演出)。「催眠」を使った謀略サスペンス(「失われた時を求めて」とか「テレフォン」とかの)風にはじまる(カルト集団では?という刑事の台詞もある)、前半は素晴らしく、オチのつけ方次第ではもっとよくなったろうが、なんだかわからないけど、オカルト的なホラーにしてしまったラストは実に稚拙。大杉漣、渡辺、宇津井らに催眠をかけたのは、菅野(当時ホラーづいていた)に巣食う第4の人格だが、冒頭の3人はだれがかけたのだろう?ラストで、稲垣も催眠から逃れられなかった事が示唆されるが、警視庁脇の巨大ポスター(再三出てくる)の少女の目に首吊りのサブリミナル効果が潜んでいたという、ラストの暗示は、好みのパターン。
他には、升毅、佐戸井けん太、白井晃、中丸忠雄、石川真希、でんでん、四方堂旦ら。