■■□華麗なるヒコーキ野郎('75米)

監督:ジョージ・ロイ・ヒル
主演:ロバート・レッドフォード、ボー・スヴェンソン、スーザン・サランドン

昔のユニヴァーサルのロゴから始まる、30年代の中西部を舞台にした飛行機乗りに捧げるノスタルジックなドラマで、狙いはロイ・ヒル=レッドフォード・コンビの前作「スティング」の線のようだが、どうも弱い。20年代から30年代初めにかけては、航空史上「勇敢なる20年代」と呼ばれる開拓期で、第一次大戦に従軍したパイロットたちが、終戦後個人営業のパイロットとして、アクロバット飛行を見せたり、お客を乗せて遊覧飛行を楽しませながら、各地を飛行機と共に旅するようになった。彼らはbarnstormerと呼ばれた。いわゆる「空のカウボーイ」だ(川本三郎、「スキスキ・バンバン」('80・ブロンズ社)
冒頭の飛行機の見世物にネブラスカの田舎町の人々がゾクゾク集まってくるような、楽しげな感じ(リチャード・バックの「イリュージョン」を思い出す)が持続しないのだ。この最初の部分で、戦争でドイツのケスラーと戦ったとレッドフォードは嘘をつくが、後半、実際にケスラーとの空中戦(映画撮影での)があって、伏線になっている。音楽はヘンリーマンシーニ
他には、マーゴット・キダー、ボー・ブランディン・ジェフリー・ルイス・エドワード・ハーマンら。 
The Great Waldo Pepper、Universal、1h47