殺しの接吻('67米)

No Way to Treat a Lady [VHS] [Import]

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監督:ジャック・スマイト
主演:ロッド・スタイガージョージ・シーガルリー・レミック、アイリーン・ヘッカート
一般的にジャック・スマイト監督の代表作というとポール・ニューマンの「動く標的」('66)だが、個人的には本作を挙げたい(後はまったくのB級アクションばかり)。原作はウイリアム・ゴールドマンの小説で、ジョン・ゲイが脚色(タイトルはへッカートのセリフから)。スタイガーの神父、配管工、かつらのセールスマン、女性、レストランの出張サーヴァーと八面六臂の変装ぶりが面白く、この母親に対する屈折した真理を持つ殺人犯が、これまたマザコン気味のユダヤ人刑事シーガルと電話を通して奇妙な友情めいたものを通わせる*1といった一風変わったサスペンス。挿入歌にアメリカン・ブリードの“Quiet Place”のクレジットあるが、ほとんど判らない。他にはマレー・ハミルトン、ルース・ホワイトら。
No Way To Treat A Lady、Paramount、1h49

*1:シーガルは10年後の「ジェット・ローラー・コースター」でも犯人に親しみを持たれる