■■0(ゼロ)の決死圏('69米)

監督:J・リー・トンプソン
主演:グレゴリー・ペック、アン・ヘイウッド、アーサー・ヒル
これは全く知らなかった60年代のスパイもの。まだアメリカと中国が国交なかった時代(79年に国交回復)の話で、新種の植物酵素を開発した中国に乗り込んで、それを盗み出す科学者の役にグレゴリー・ペック。邦題は「ミクロの決死圏」にあやかったようで、まあ分かるとおり、B級以下の出来。ただ側頭骨に無線機(実は爆弾)を移植されたペックが、中ロ国境近くでの逃亡シーンはなかなかサスペンスフル。ラストでメロドラマっぽく終わってしまうのはこの時代の映画。70'sになると、ペックは暗殺されるか、監視が付く暗示で終わるだろう。グレゴリー・ペックという人は、正義漢な役柄が多い。特に好きな人ではないけど、調べると結構見ているのだ。
20th Century Fox、1h41