■■引き裂かれたカーテン('66米)

監督:アルフレッド・ヒッチコック
主演:ポール・ニューマンジュリー・アンドリュース、リラ・ケドロヴァ
この映画をほめてる本なんて「ヒッチコックに進路を取れ」が出るまでなかった気がする。
いわくリアリズムの時代になって、ヒッチコック映画も鉄のカーテンなどリアリズムの世界を導入して失敗した…けど昔から僕はこの映画好きでした。冒頭霧の中に登場人物の顔が浮かび、コペンハーゲンに着く客船の暖房が故障している様子、そして抱き合って暖を取るニューマンとアンドリュースのカップル、というオープニングが素晴らしい。この二人以外は、ヨーロッパのあまり知らない俳優ばかりだけど、KGBのグロメクを演じたヴォルフガング・キーリング(πと接触する農場のシーンは圧巻)、怖い顔したバレリーナのタマラ・トゥマノーヴァ(実は味方)、グロメクの胸に包丁をさす農婦のキャロリン・コンウェル…

Torn Cutrain、Universal、2h08