#57■Rainy Day Man / Bonnie Raitt

Streetlights

Streetlights

ボニー・レイット74年の「Streetlights」は当時日本では紹介されませんでしたが、それもなんとなくうなずける内容です。フォーキーな白人ブルーズシンガーとして登場したボニーですが、日本デビューのセカンドではウッドストックサウンドに切り込み、続く「Takin' My Time」ではジャクソン・ブラウンやエリック・カズの歌も歌い、メロウな部分を出すことにも成功しています。それに続く本作では、ジェリー・ラガヴォイがprod。今までになくR&B色が濃く感じます。とは言ってもジョニ・ミッチェルの"That Song About The Midway"、ジョン・プラインの"Angel From Montgomery"といったフォーキーなナンバーや、マイケル・ケイメンの"Everything That Touches You"、"Got You On My Mind"といったソフトロック的なナンバーもあるのですが、全体の印象としては、アラン・トゥーサンの"What Is Success"に代表されるR&Bテイストのイメージが付いて回るのです。それはギターをあまり弾いておらず、ヴォーカリストとして勝負している事も関係あるでしょう。地味なジャケットもマイナス。昔はジョニとこのJTの曲が入ったA面しかほとんど聞かなかったのですが、久々に聞くとB面も充実しています。
NY録音で、スタジオ・ミュージシャン中心のバッキング。ドン・グロルニック(kb)、ル・ロイ・ペンダーヴィス(kb)、スティーヴ・ガッド(ds)、デイヴィッド・スピノザ(g)、バビット(b)、ジェフ・ミラノフ(g)、ジョン・トロペイ(g)…

Rainy Day Manジェームズ・テイラーApple時代の曲のカヴァー。フォーキーなニュアンスもあることにはありますが、バックの演奏もあってそうはなかなか聞こえません。

James Taylor

James Taylor