■■ウディ・アレンのザ・フロント('76米)

監督:マーティン・リット
主演:ウディ・アレン、マイケル・マーフィー、ゼロ・モステル
その題材ゆえに日本では劇場未公開でした赤狩りもの。もちろん主演がウディ・アレンの為こういう邦題がつけられてますけど、一筋縄ではいきません。

舞台は1950年代初頭のニューヨーク。かつてハリウッドで活躍していた脚本家たちも、テレビドラマの脚本を手がけるようになり、ニューヨークの放送局などで働きはじめていた。しかし、そのなかの一人、アルフレッド・ミラーは、既に共産主義者あるいは同調者の名前を集めたブラックリストに載っており、テレビの仕事ができなくなっていた。
ある日、いきつけの店のマスター、ハワード・プリンス(ウディ・アレン)に名前を貸してほしいと依頼する。ハワードが代理となり、数名のブラックリストに掲載されている脚本家仲間が書いた脚本のために名前を貸す。プロの脚本家が書いた台本によるドラマは好評を得て、ハワードは一躍人気者になる。やがて調査スタッフは、ハワードに目をつけ、非米活動調査委員会に召喚する。

ラストに流れるのはフランク・シナトラの"Young At Heart"で、これはおとぎ話(現実はもっと酷かった)だよ〜と歌われる話はここに詳しいです。

レッドパージ・ハリウッド――赤狩り体制に挑んだブラックリスト映画人列伝

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