]■■ゴジラの逆襲('55日本)

ゴジラの逆襲 [DVD]

監督：小田基義
主演：小泉博、千秋実、若山セツ子、志村喬、土屋嘉男
前作のヒットで作られた第2作。前作のゴジラは死んでいるが、仲間がいたという設定で、今度は関西方面の島に現れ、そこから大阪を目指す。舞台の大半は大阪なんだけど、ほとんど標準語で、これが既に大きなマイナス。アンギラス(鳴き声が好きだった)を登場させ、2度バトルシーンがある。中断する75年までゴジラシリーズのほとんどは田中友幸(製作)＝本多猪四郎(監督)＝円谷英二(特技監督)のトリオで作られたが、これは本多監督ではない。おまけに伊福部明音楽ではなく、佐藤勝。
・若山セツ子
「メガネっ娘」と書くとどうしても｢萌え」「メイド」みたいなキーワードが浮かんでくるけど、幸運なことに「メイド」とか「コスプレ」とかにはほとんど(^^;;キョーミがない。mixiのコミュでもあるけど、メガネ好きではあるけど、なんか目指してるものが違うのだ。
で、元祖メガネっ子(娘ではない)が、｢ゴジラの逆襲」に出てた。いやそこではメガネをかけてなかったが。若山セツ子だ。

｢青い山脈」('49)という映画は、戦後民主主義の高まりなしでは語れない学園青春もの(原作は石坂洋次郎）で、藤山一郎の朗々たる歌声の主題歌ばかりが、記憶に残っているが、実は痛快な内容で、原節子と杉葉子が主演した作品。あまりの人気ですぐに続編が公開されたけど、正続ともメガネをかけたお茶目な若山が好演している。まああのメガネは三枚目というかシャレみたいなものだったんだろうけどね。
当然｢ゴジラの逆襲」では、お嬢さん役なのでメガネはかけていない。が、この人先日亡くなった谷口千吉監督夫人だったが、56年に離婚後鬱状態となり一時引退状態だったけど、70'sに入ってカムバックするも奇行が目立ち、入院その後自殺を遂げるという、なんともすさまじい生涯を送った人なのだ.