■■■■ライトスタッフ('83米)
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2003/09/05
- メディア: DVD
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主演:スコット・グレン、デニス・クエイド、サム・シェパード、バーバラ・ハーシー
アメリカの自画自賛が鼻に付く今日この頃、久々に見て不快になるかな?とも思ったけど、そんな事はなかった。アメリカの最初の宇宙計画〜マーキュリー計画にからむパイロットたちの連帯、友情とアメリカのヒロイズムを高らかに歌い上げた1本。原作はトム・ウォルフの同名ノンフィクション。 宇宙飛行士には、なれなかった(大卒じゃないから)が随所で印象的なシーンがあるシェパードが、音速の壁の挑戦する第1部、ロシアとの宇宙計画との競争から7人のパイロット(他には、エド・ハリス、フレッド・ワードら)が選ばれ、国民的なヒーローとなる第2部(ここでは帰還に成功した者と失敗した者の悲哀が、宇宙飛行士夫人の孤独とともに語られる)、ハリスが有人ロケットで宇宙に出る第3部(オーストラリアでのアボリジニとの対話、夜のかがり火のシーンの美しい事!)、そしてエピローグと4つのパートから成る大作だけど、不思議に長く感じない。
砂漠のシーンが多い事(舞台はカリフォルニア)も印象的。地平線の向こうに消え行く飛行機のシーンが気持ちいい。イーグルスの1枚目のジャケットをイメージさせる。サム・シェパードの同僚のエンジニア(?)で、サムが「ガムをくれ」と言うと、いつも「1枚ならある」と答えるのが、ザ・バンドのリヴォンヘルム。彼が出てた事を知ったのは、村上春樹と川本三郎の共著でもはや伝説となった(大げさ!)「映画をめぐる冒険」だった。