■■■風の歌が聴きたい('98日本)
- 出版社/メーカー: パイオニアLDC
- 発売日: 2001/12/21
- メディア: DVD
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主演:天宮良、中江有里
当たり外れの激しい大林映画だけど、これは当たりの方。
聴覚障害のカップルの出会いから出産までを、回想を中心に、トライアスロンのシーンを交えながら180分一気に見せる。台詞を完全字幕にした手法も新しいし、なによりもこの監督が得意とする、ギミック多用の映像(「SADA」というのはひどかった)を一切出さず、物語だけを語ろう(日本語変だ)とする姿勢がいい。例によって入江若葉、勝野洋(この2人が夫婦役と言うのもおかしい、勝野の2人の娘もいまや立派な大林組)、林泰文、岸辺一徳、高橋かおり、柴山智加(主人公の友人という役柄は、いつもながら最大の魅力だ)ら、なじみの大林組の役者が脇を固める。障害者の映画ながら、「同情」ではなく「共感」の語り口で、作られてるので、湿っぽくない。森久美子の歌は余分だが。