■■□キャリー('76米)
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックスホームエンターテイメントジャパン
- 発売日: 2007/07/27
- メディア: DVD
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主演:シシー・スペイセク・パイパー・ローリー・ナンシーアレン
「スクリーム」「ラストサマー」といった現代の学園ホラーのルーツの1つ(言うまでもなくもう1つは「13日の金曜日」シリーズ)がこの「キャリー」。これが処女作のステーヴン・キング作品が原作(邦訳は新潮文庫、今では日本でも一定のセールスが計算できるキングだが、当時はホラー・ブーム以前でこの種のジャンル(ファンタシー、ホラー)はかなりマイナーな分野だった)で「ファイア・スターター」「デッド・ゾーン」の路線になる超能力もの。テレンス・メリックの「Badlands」*1でデビューした、スペイセクのエキセントリックな感じはちょっと引いてしまうが、アレン(悪者)、エイミー・アーヴィング(後のスピルバーグ夫人)、PJ・ソールズといったキャラクターをそろえた作りは学園ものとしての定石。他にはウイリアム・カット、ベティ・バックリー、ジョン・トラヴォルタら。プロムのシーンがクライマックスだが、SFXは今見ると意外にショボい。ラストの手法は「殺しのドレス」にも生かされた。冒頭にいきなりシャワー・シーンを持ってくるなど、デパルマの感覚はちょっと下世話(うれしいけど)。やはりティーン向けか。
村上春樹・川本三郎の「映画をめぐる冒険」によれば、ウイリアム・カットがTVで見ている映画は「砦の29人」(ラルフ・ネルソン監督)だという。
Carrie、UA、1h37、■■